木曜日に続き、昨日の土曜日も会食のために長崎から博多へ。
会食のお相手は、福岡で22年にわたり10店舗以上の飲食店を経営(年商10億)してきた社長さん。
「稼ぎたい」と言う人は多いけど、「どのように人様のお役に立つか」まで考えている人は少ない。
そんなことを、あらためて考えることができた、そんな貴重なひとときでした。
今回は、福岡県内で「しょうき」という居酒屋を11店舗展開している社長さんと、中洲で美容室を経営する女性社長さん、そして僕、3人で会食をしました。
「しょうき」という居酒屋は20年以上前からありますので、僕はサラリーマン時代からお客さんとしてお世話になってました。
福岡で安くて旨い人気居酒屋と言えば「しょうき」
ひとことでいうと、そんなお店です。
焼き鳥の「皮」が1本50円、とんかつもボリュームがあるのに390円、メニューを見るとどれも安い、それなのに美味い、2000円もあれば会社帰りにじゅうぶん楽しめる。
僕もお金のないサラリーマン時代は、会社の同僚や上司とよく足を運んでましたけど、サラリーマンに愛されるお店、それが「しょうき」だと思います。
今では、ちょっとしたご縁があって、社長さんとも直接お話しできるようになりましたが、「安くて旨い」を実現するには多大な企業努力が必要となります。
僕も過去に飲食店を2店舗経営した経験があり、1店舗目はすごくうまくいったのですが、2店舗目で失敗して3000万円くらいの損失を出したこともあります。
だからよくわかるのですが、中途半端なお店は一時期はよくても、すぐつぶれます。(僕のお店がそうだったように)
チャレンジしたことがない人にはわからないと思いますが、やってもいない人が「飲食店は儲からない」と言ってるのは全部間違いで、実際は飲食店って儲かります。僕も最初の何年かは儲かりました。
でも、続かないんですよ。まぁ、どんなビジネスもそうなんですけどね。
稼ぎたい、儲かりたいという人は山ほどいます。
そして、一時的に儲かる人、稼ぐ人は、どの業界にもいます。
でも、続かない。
なぜか。
「どのように人様のお役に立つか」まで考えている人が少ないからだと、僕はそう思います。
ご存じのとおり、コロナウィルスのせいで、今、飲食業界は大変なことになっています。
5月に緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだ客足が戻るには程遠い状況です。
しかも、感染予防の関係で、お客様どおしの距離もあける必要もあり、席数だってこれまでどおりというわけにはいかない面もあります。
客足は戻らない、席数は減らさないといけない、でも家賃が減るわけではない。
では、どうするか?
安易に考えるのであれば、何か理由をつけて値上げする、という方法があります。
もちろん、値上げが悪いわけではありません。以前、このブログでも書きましたが、大衆向けのカジュアルなお店から高級店に業態変更して成功している例も多々あります。
その一方、今回、会食させていただいた「しょうき」の社長さんは
「僕の店は、長年、旨くて安いで人様のお役にたってきたから、今後も、それをまげるつもりはない」
そうおっしゃってました。
繰り返しになりますが
「どのように人様のお役に立つか」を考えること
それが一番大事
そんなことを学べた貴重なひと時でした。
こういうことを言うと
夢や理想だけじゃ食えないんだよ
と反論する人がいますが
それは、あなたがそう思っているから、そうなるだけの話で
夢や理想があるからこそ続くんです
でなければ20年以上続きませんよ、飲食店
少なくとも僕は
優秀な経営者の先輩方から
いつも夢や理想の大切さを教わっています。
うまくいきたいんだったら、うまくいってる人と、同じ空間で、同じ時を過ごす。
それが一番大事。
負けないこと
投げ出さないこと
逃げ出さないこと
信じぬくこと
ダメになりそうなとき
それが一番大事
日々成長、そして本物の経営者になる